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岡島は立派だなア

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

  久しぶりにアメリカ大リーグの話題を取り上げてみたい。最近どういう訳かBSでのメジャーリーグ試合をゆっくり観戦する機会がない。別にきらいになった訳ではないが、日本マスコミ界がこぞって、春から口を開けば「松坂、マツザカ」と叫んでいるのにムカついていたせいもある。新聞社で生きてきた身としては、今更マスコミを第三者のように批判する立場ではないが、それにしても現代のテレビ・新聞というのは一つニュースがあると全部が寄ってたかって同じ切り口で一斉報道するのがパターン化してしまった。これを“メディアスクラム”と呼ぶ。スクラムはラグビーのスクラムのことだ。ニュース、それも個人の犯罪・スキャンダルになると、これでもか、これでもかと群がって報道を競い合う姿がスクラムに似ているから言われている。ボストン・レッドソックスに人団した松坂についてもメディアスクラム報道だった。60億円の契約だの、1 0 0億円を動かす男だのと、まるで松坂以外に野球選手はいないみたいな報道ぶりにうんざりした。こんな中で胸がスカッとしたのが同じB・レッドソックスに人団した岡島秀樹投手の活躍ぶりだ。そしてボストンのファンが松坂もさることながら“オカジーマ”と熱中している姿が嬉しい。32人目のオールスター出場選手に選ばれたニュースにスタンドが沸き返った。ここでもマスコミがほとんど見向きもしなかった選手が大活躍し、一軍750人の中からオールスターという勲章を得た、素晴らしいドラマが実現した。大体、岡島は巨人はじめ各球団で中継ぎとしてそれなりの働きを見せ、昨年フリーエージェントの権利を獲得した。しかし日本の球団はどこも評価するチームがなかった。そこに乗り込んで来たのが、左の中継ぎ投手が欲しいB・レッドソックスだった。隠れた才能を持つ人材を探すスカウトの目が岡島に止まったのである。誠に鋭い眼力と言わざるを得ない。出来上がったスタープレーヤーではなく、1つでもいいから優れた素質を持っている人材を自分で育て上げるという球団の姿勢は、まさに”目からウロコが落ちる思いだ。

 現在防御率0.88。 9回投げて1点弱しか取られていない抜群の成績だ。新しい変化球を身に付けたらしい。チェンジアップにひねりを加えたボールで一流打者をキリキリ舞させている。何よりも「ボクは松坂クンの陰でいいです」という謙虚な態度、そして自ら大リーグを望んだのではなく、向こうから手を差し伸べてきた、という経緯がたまらないねェ。(07・7・13)


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