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Home >斜め読み聞きかじり >2007/4/26

12人がガン首揃えて…

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 今月も、お偉いさんが大勢、ガン首を揃えてお詫びする姿をイヤッというほど見せられた。4月13日に金融庁では生命保険の保険金不払いで、なんとなんと日本を代表する大手保険会社が揃って記者会見で頭を下げてお詫びした。日本生命、第一生命、住友生命、明治生命、三井生命、富国生命など合計12社の社長さん方だ。白髪頭に禿げ頭、黒々とした頭…。悪いことをやったガキ大将とその子分ならいざ知らず、仮にも超一流企業のトップたちだ。今様3等サラリーマン社長も「”横並びならいい”とお互いをいたわりあい、一緒なら頭も下げ得だ」などと思っているのか、とあざけっていたら、16日には今度は大学のお偉いさんの登場だ。特待生の学費免除を巡って高野連からの処分の先手を打ったものか、専修大学北上高校が野球部解散で記者会見した理事長、校長らが頭を下げた。「おいおい、こっちは頭を下げられても仕方ないんだよ、生徒の方に謝れよ。あいつら高校生は言ってみればサラブレッドの明け4歳馬なんだぜ。一生にワンチャンスしかない甲子園なんだ。それをあんたら経営者か何か知らないが、自分の都合で野球部を解散するのを黙って見ていられないんだよ」と怒りがこみ上げてきた。少年の教育が目的の学校で、その少年たちの人生をも狂わしかねないことを、大人の責任逃れで行われてたまるもんか。

 そして真打ち登場。20日正午すぎ、経済産業省の会議室に揃いもそろったり全国12電力の社長がズラリ勢ぞろいした。日本経済を背負ってさすがに重い。ところがその12人は、勝俣恒久東京電力社長が甘利明経済産業大臣に頭をさげて陳謝するや11人も一斉に頭を下げたのだ。日本経済の重鎮が大臣に首を揃えて詫びを入れているのだ。こんな光景はこれまであったのだろうか。異様ささえ漂う。その分だけ日本の電力業界が受けたダメージは奥深い。信頼回復への道のりは遠く、背負った負の遺産の重さは計り知れない。どうして、こうも大企業トップが頭を下げる場面が続くのか。東電は平岩外四さんはじめ日本経済界をリードする人材を生み出し続けてきたし、東北電力だって東北の発展の機関車だったように各電力会社は地域のリーダー企業である。その企業が杜撰(ずさん)で隠蔽体質で、トップに何度も頭を下げさせる会社ばかりだったなんで信じられな〜い”である。経営哲学もなんも持たず、小賢しさと運でのし上がったサラリーマン社長ばかりとは考えたくない。どうするつもりなんだい電力業界!(2007・4・25)


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