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ジンタス通りの荒れ政局

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏
 永田町には「12年ごとに来る亥年の政局は荒れる」というジンクスが有るのだそうだ。今年がその亥年である。案の定、1月25日から始まった通常国会はハナから荒れている。野党の審議拒否も出現した。もっとも、荒れる原因を安倍内閣の閣僚がせっせと作っているんだから世話はない。カネで佐田改革担当相が辞任したと思ったら、大臣ポストを渡り歩いていて大ベテランの筈の柳沢厚労相が「女は生む機械」「健全な夫婦は子供二人以上」と失言を連発して内閣を危うくさせている。“これだけ国会で頭を下げて、苦しい言い訳答弁をやっているんだったら、いっそ辞めてしまったらと思うのだが“辞める"とは決して言わない。恐らく首相筋から「あんたが辞めたら、大臣辞職のドミノ倒しが始まるゾ」と太いクギを刺されているフシがありありだ。

 「どうして、亥年は荒れるのか」を探ってみたら、いくつかワケがあった。一つは、3年ごとの参院選と4年置きの統一地方選が重なる年が12年に1度やって来るが、それが亥年だったのだ。こっちも干支で12年に1度だから、永遠に亥年と重なり続ける。政党は選挙を念頭に置いて、与野党の対決姿勢が厳しくなる。野党は「大臣クビの一つや二つ血祭りに上げて、政府・与党を追い詰めて選挙に臨もう」と国会の戦略・戦術に走るのだ。二つ目は、参院選は7月にあるから、6月25日の通常国会閉幕を会期延長ずることは出来ない。そこで野党が考える国会対策は、政府が提出する重要法案を阻む策として「時間切れ廃案」に追い込む戦法が取られる。具体的には審議拒否で国会空転を実現させるのだ。これに対抗する政府・与党は必然的に単独審議を強行し、必要に応じて強行採決が行われる。これが“荒れる政局・国会”の理由だ。今国会でも既に野党の審議拒否も与党単独採決もお目見えした。全くジンクス通りの事の運びに、可笑しくなって笑い出すほどだ。

 そうこうしている中で安倍内閣の支持率が続落しているのだが、びっくりするのは、野党民主党の支持率も低下していることだ。ということは国民の中で政党離れが進行していることを、政党自身が証明しているのだ。みんな無党派に流れている。そのまんま東知事の誕生もここで頷ける。こんな流れの中で起きた柳沢失言は処理を間達えると安倍政権の命取りにもなりかねまい。起死回生の秘策は思い切って、大幅な内閣改造をやって態勢を建て直すのだ。それで反転攻勢に出るしかあるまい。質の悪い論功行賞大臣は5カ月で終わり!(2007・2・10)


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