市民〔citizen〕と結ぶネットマガジン!
建設メディア「MEDIA」
Home >斜め読み聞きかじり >2007/2/7

最近でハラが立ったこと

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏
 このところハラが立つことが相次いだ。もともと、どちらかと言えば短腹の方だったが、加齢するにつれて大分おだやかになってきている積もりだ。だが社会的なことでは腹を立てるのを抑えるつもりはない。腹が立ったことの一つは給食費の未納騒ぎだ。学校給食を実施している全国の国公立小中学校で2005年度に全児童生徒の約1%、10万人の給食費が未納だった。それだけでもショッキングなのに、末納の理由の60%が「保護者の責任や、規則を守るという意識に欠けているせい」と聞いて唖然とした。むしろ「生活費に困って一」などと言われた方が、まだ救いがある。「義務教育は国の責任。だから給食も国で払うべき」などという理屈を捏ねるヤカラには無性に腹が立ってくるのだ。理屈はいいが、現に他の子供たちはみな支払っている。この不公平さ、卑怯さに気が付かないのか。給食を食べさせていながら“国の責任”などとうそぶいているヤカラに正当性など微塵も無い。第一、親が給食費を払っていないことを子供が知ったら、気がひけて食べてもノドを通らないだろう。未納と言えぱ高校では授業料未納が生ずる。三年生の場合は完納しないと卒業が出来なくなる。卒業出来なくては大変、と担任の先生が立て替えして卒業させても、してしまえば「頼みもしないのに先生が勝手に立て替えた」と言われてオジャン。こうなると人間のモラル以前の問題だ。

 もう一つ。知事を辞任したあとに汚職容疑で逮捕、起訴された前知事佐藤栄佐久披告が「汚職に関して無罪を主張し公判で戦う」という姿勢をあらわにした。人間の晩節を懲役刑で汚すかどうか、の瀬戸際だから必死なのは理解もできる。だが、佐藤被告の悪の根本がどこにあったか、をご本人はまだ認識していないようだ。18年間も“クリーン県政"を売り物にし、表面上はそれらしく装いながら、裏では東大出の頭脳を「泥まみれにさせた実弟の行為をいかに覆い隠すか」に使ってきたことは、県民を二重に騙してきた“悪”だった、と認識すべきなのだ。元々うさん臭い人物なら「やっぱりなあ。知事に選んだ方が悪い」と腹も立たないが、清廉潔白が洋服を着た様なスタイルを取り続けた果てに郷土福島県を恥ずかしい立場に追い込んだ。そして更に公判で土地売買の単価といった金額面で無罪を勝ち取る、などという戦術に切り換えた態度にあきれてハラが立つのだ。かの有名な“ヤメ検”弁護士の考えそうな手だが、「事件は蜃気楼」と検察を批判しでいるホリエモンと五十歩百歩だ。(2007・1・30)


Copyright (C) Medianetplan Co.,Ltd. All Rights Reserved.
このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。