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“地球環境は大丈夫"って本当か

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏
 最近、目にした文章でびっくりしたものがある。喧伝されている地球の環境危機は実は存在しない、という説である。それも、れっきとした雑誌や大手紙に掲載された論文なのだ。主張しているのは東京大学生産技術研究所副所長の渡辺正教授である。今や地球温暖化のことは当たり前もいいところで、小学生だって二酸化炭素、つまり炭酸ガスをいっぱい排出すると気温が上昇、南極の氷が溶けて太平洋の島国が水没するとか、温暖化や酸性雨で人類がおかしくなる、なんてことを学校で学んでいるのだ。なによりも、世界各国の首脳が集まって、二酸化炭素の排出規制を申し合わせた条約「京都議定書」を作り、これを批准しないアメリカを非難したり、先進国が発展途上国から炭酸ガス排出量のワクを買って、そのワクで工業を発展させたりしている問題なのだ。

 これに対し、渡辺教授は「地球温暖化、というが、二酸化炭素などの温室効果ガスが大気気温を上げ、異常気象や海面上昇をもたらしている、という事実を誰も科学的に実証していないのだ」「地球温暖化説の出発点となったのは1988年にNASAの科学者がアメリカ議会上院の公聴会で‘大気中の二酸化炭素濃度の上昇に伴って気温が上昇している’と証言したことに端を発しているが、その根拠のデータに疑問がある」「都市部の気温が上昇しているデータは多いが、それはヒートアイランド現象だ。都市以外の気温の変化データを精査すると、ローカル性が大きい。気温の長期的な下降を示す地域も多く、地球規模では上昇も下降も確認されていないのだ」と反論しているのである。それじゃ、二酸化炭素の排出を抑制している意味がないじゃないか。本当なの?とびっくりしてしまう。渡辺さんは「省エネは家計を助けるから意味はあるが、莫大な予算を使って京都議定書を守っても、昇温抑制効果はゼロに近いだろう」と言い放っているのだ。結論は「現在、地球環境間題は存在しない」ということになる。こんなこと、どういう風に子供たちに教えられるんだ。一体、国はこの説をどう受け止めているんだろうか、新たな疑間が湧いてくる。

 むしろ、渡辺教授は環境破壊として存在するのはゴミ処理間題と自動車排気ガス問題だとし、先進国の無駄だらけの現状を憂いている。その最大ポイントは、日本人が食べ残しで食料の3割を捨てていることだ、という。金に換算すると年に11兆円。これは日本の農業総生産額に匹敵する金額だ。「これは明らかに悪い無駄でしょう」。うん、これは頷ける。(2006・7・5)


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