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野球のストッキング談義

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏
 世界はいよいよ始まったサッカーのワールドカップー色に染まり、日本チームヘの声援も激しくなっている。ぜひジーコ・ジャパンに健闘してもらいたいものだ。だが、進行形のサッカーはさて置いて、今回はヘソ曲がり的に野球の話をしたい。破竹の勢いだった巨人が5連敗したかと思うと5連勝、そしてまた連敗、と浮き沈みがひどい。落ちつかないチーム状況を示し、まだまだ予断は許されない。海の向こうは本来イチローのファンなんだが“やっぱり松井秀喜だなア”と思い知らされている。「マツイのいないヤンキースなんて一」とどこかのCMみたいなことを言いながら、BS中継のチャンネルに目が向かない。イチローは本調子になり、井口もいい働きをしているんだが、ホワイトソックスというチームにいまいち馴染みが薄いせいか、沸かないのだ。

 実は今回の話題はそのソックスなんだ。一体、何時ごろからプロ野球選手がズボンをあんな踵(かかと)まで伸ばす風習ができたんだろう。なんで人力車の車夫の股引きみたいな、品のないユニホーム姿がオーソドックスになったんだろう。もともと野球のユニホームは上着の胸のマークとストッキングが見せ場であり、高校生も大学生も社会人もこの姿に憧れてレギュラーを目指したのだ。大抵は真っ白いソックスの上に柄が入ったストッキングを履く。そのストッキングの柄に伝統があり心を込めた。東京六大学の全盛の頃、早稲田は上半分が大学カラーの海老茶で下が真っ白、慶応はブルー・レッド・アンド・ブル一の上品な色合い、法政もオレンジが入ったストライプ、東大はスクールカラ一の空色、明治は独特の紫に太い白線が何本か入っていた。立教は記憶が定かでないが紺一色だったような気がする。これらが何ともカッコ良かったんだ。プロ野球も戦後のジャイアンツは結構凝ったストッキングだったし、阪神も虎のストライプだったように思う。それにファンが熱狂した。

 野球の発祥地アメリカでは、何たって歴史あるボストンはチーム名をレッドソックスにしたし、シカゴはこれに対抗してホワイトソックスと名付けた。野球にはソックスとストッキングが大事な象徴なのだ。それが最近は米国でも見えなくなってしまっている。時々、ストッキングを出している選手がいるが、あの方が足が速く見えるしキビキビした印象を与える。車夫馬丁姿でガムを噛み耳にピアス、髪は伸び放題一これがスポーツマンなんだろうか。ぜひ昔の姿に戻してほしいのだ。(2006・6・10)


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