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主幹 富田正廣

目覚めよ!勇気ある内部告発者の存在。

 とうとうこの日が来た。橋梁談合で発注者、受注者、談合調整役の道路公団天下りOBらの“懲りない面々に捜査のメスが入った。これまでにも何度となく繰りかえされてきた談合問題だが、これほどまで実態がくっきりと明らかになったことはあるまい。
写真は福島民報6月30日付
写真は福島民放6月30日付
6月29日は道路公団本社の捜索で「談合実態が鮮明になった日」として記憶に残るだろう。ちょうど2年前の7月には道路公団幹部が、財務諸表の存在を上層部が隠蔽していると勇気ある内部告発で一気に道路公団の悪態が表面化した。その2ヶ月後には、子どもがダダを踏むようにして総裁の椅子にしがみついた藤井治芳総裁は更迭、解任され公団を去った。「最後まで戦う!」というパフォーマンスだけが目立ったが、その後の戦いは“掛け声倒れ”で自滅した。

 猪瀬直樹氏らが改革を唱えた公団民営化も10月1日に向かって組織体制を固めているが、自浄能力が欠如してしまった公団内部に対し国民の怒りも頂点を極めるだろう。道路公団の“天下り0B”だけが退職後も甘い汁を吸い続けているのではない。発 注側で権威を振っている府省の高官や県の幹部にも似たり寄ったりの人間はいくらでもいる。何処にでも院政を張る人間の存在と、まとめ役(調整役)が存在する限り、国民の利益に反する行為を本末転倒しても、いつか正当化してしまう。「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」のたぐいである。受注者側が発注者側と対峙する手段として、建設業界はこうした高官0Bや県幹部を重宝しその存在を許してきた。また、同様に発注者側も現職員も先輩には頭が上がらないまま0Bの言いなりである。官製談合の成立である。7月5日には道路公団に強制捜査のメスが入ったことで猪瀬氏らの民営化委員会は緊急懇談会を開いて公団に迫るが、ぜひ真相の全容解明に全力を挙げていただきたい。 

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