会頭職は佐藤氏にとってまさにリベンジか?
次期の福島商工会議所会頭選挙に出馬なるか!

            主幹 富田正廣


佐藤勝三氏(佐藤工業社長)が福島商工会議所の会頭選に出馬することが報じられ、福島市内もやっと波風が立ってきたかと喜ぶ限りだ。「県都福島としての活気の無さを打破したい」という思いからの意思表示のようだ。「日本全国でも、これだけ活気のない県都も珍しい」と福島駅を降りたあるセミナーの講師が駅前で夕食をともにした時の言葉が思い出される。今年の夏祭りも終わり、一部の関係者は「今年は成功だ」と喜んでいたが、果たしてどれだけの“福島っ子”が見物にいったのか。ひとつの“夏祭り”では東北四大祭りには遠く及ぶまい。また、平日の東西の福島駅前にはタクシーが溢れ運転手さんの昼寝ばかりが目立つ。「基本給も外され、“売上げ勝負”のこの商売に若い運転手はもう集まらないし、オレもこの商売は辞めると思っているよ」と深夜の会話も愚痴っぽくなる運転手さん。どこを見ても福島の夜の街にも賑わいは戻ってこない。坪井孚夫現会頭は、ちなみにタクシー会社相談役とは言え、経営者だった人である。運転手さんたちの代弁者となって言わせて貰うが、まずは「足下」のタクシー業界の改革を進めて欲しいものだ。もし、その改革も押し進められないのであれば、「県都福島の活気ある街づくり」の舵取り役は意欲ある佐藤氏に潔く任せることである。知事選でも何でもそうだが、長期政権に良いことなど何もない。ただ今の地位にしがみつきたいモノ達の馴れ合いとしか言いようがない。ちょっと不思議なのは、会頭の下に倉島光一氏、青柳隆夫氏、紺野嘉昭氏の3人の副会頭がいるが、元副会頭だった佐藤氏の今回の出馬表明とも言える発言を、どう受け止めているのだろうか。実のところ本音でそこが知りたい!
 佐藤氏には業界紙にいた時分にインタビューをお願いしたことがある。その際に「私が副会頭になろうとしたときに、『建設業者が副会頭というのはいかがなものか』という話が出た。その時、我々の世界(建設業界)は特別なものなんだーと強く感じましたね」と話されたことを良く覚えている。そのあと(社)県建設業協会会長に就任したのを機会に副会頭の職を辞した。その言葉をふっと思い起こし、“会頭職は佐藤氏にとってまさにリベンジなのか”という思いである。佐藤氏周辺では、来年にも社長職を副社長のK氏に譲るという話しもあるが、先を見通した布石ともとれる。
 佐藤氏のお膝元である県建設業協会もこの不況と公共事業の削減には勝てないでいる。会員も現在では350社前後を維持するが、これまでに約100社が倒産や廃業などで脱会している。建設業界が回復しなければ、地域の活性化はあり得ない。その現実をいちばん我が身に染みているのが佐藤氏であろう。地域の活性化はどうあるべきかを最も心得ているのは福島経済界には佐藤氏のほかに見あたらない。ただ、建設業協会として取り組んだ『介護支援事業』「R事業」や「NPO事業』などの新分野進出への答えが未だ見えないだけに、その“手腕”が本物かどうかは、今のところ知る由がない。(写真=福島民報9月7日付)(04.9.8)

 

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