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"出口"が見えない、日銀の金融緩和政策

慶徳総合経営センター株式会社
代表取締役税理士 慶徳 孝一

 街中を車で走行中、ガソリンスタンドの 「レギュラ一121円」の看板が目に飛び込んできました。「安い!」同時に正月の旅行先で入れたガソリン価格が気になり、財布の中の領収書に目をやりました。「レギュラー148円」は、観光地の正月相場だったのでしょう。それにしても、円安で輸入品の値上げが続く中、ガソリン価格だけはむしろ下がっていることに驚きます。年始早々、原油価格が1バレル50ドルを下回ったことをテレビニュースが伝えていましたが、ついこの前まで原油価格は1バレル120円を超えていたのですから、この急落も"不気味"です。

 原油価格の急騰は2011年頃より始まり、2012年にはピークを迎えました。しかしその頃日本は猛烈な"円高"の嵐に見舞われており、その円高の影響で、ガソリンの国内価格は思いのほか抑えられていたと考えられます。当時の為替レートは1ドル80円を下回っており、現在の1ドル120円を伺うような相場は、これまた"不気味"と言うしかありません。

 さて、私たち一般人にはコントロールできないこの為替相場を、意識してコントロールしようとしているのが 「アベノミクス」であり、その重責を担っているのが日銀の黒田総裁と言ってしまえぱ暴論でしょうか? 異次元の金融緩和政策で、国債の新規発行額のほとんどを日銀が買い上げてしまっているのですから、金利抑制効果は抜群です。金利が抑制されているのですから、もっと利回りのいい所 (米国)へ資金が流れ円安が加速します。日銀は株式市場でも買付を始めており、年金機構も追従しました。当然に株式市場は活況です。それでも不安材料が見え隠れしているので、株式市場の乱高下が繰り返されているのでしょう。日銀の金融緩和政策の"出口"が見えない以上、今の状態が改善することは無いように思われます。

 円安誘導についても疑問を抱いております。そもそもバランスのとれた"為替相場"はどの辺にあるのでしょうか?世界中どの国にでもある「ビックマック」の価格を利用した"ビックマック指数 (BMI)"なるものがあります。アメリカのビックマック価格は4.80ドルです。現在の為替で円換算すると570円〜575円ぐらいです。ところが日本では370円でビックマックが買えます。BMIは-35となります。正常な為替のバランスとは言えないのではないでしょうか。仮に1ドル100円でもBMIは-23。1ドル80円でBMI-3ですから???です。 (2015/01/30)

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