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アメリカの危機管理能力の高さ、身を持って体験

慶徳綜合経営センター株式会社
代表取締役 慶徳孝一

 

 東日本大震災から9月11日で6ケ月を迎えました。そしてこの日は、あの忌まわしい2001年9月11日(同時多発テロ)から10年目でもありました。
 10年前のあの日、私達夫婦は数名の友人達と共にニューヨーク上空におりました。シアトルへ向かうアメリカン・エアラインの機内で、ツイン・タワーの一方から煙が上がっているのを目撃しました。その後のツイン・タワーの惨劇は皆様ご存じのとおりです。シアトル経由で日本へ戻るはずの行程は、アメリカ全土に及ぶ航空管制で隣国カナダへと航路を変え、トロント空港着陸ということになりました。
 機内は非常に落ちついており、テロが起こっていることなど知るよしもありません。朝食のロールパンと飲み物が振る舞われ、ツイン・タワーの煙についても「あんなビルでも火事になるんだ」と思っていたほどです。およそ4時間でシアトル到着のはずが、2時間半ほどで着陸態勢に入るとのアナウンスがありました。そこで初めて、アメリカ本土上空の航空機全てが国外への退避を命じられていることが分かりました。
 この日より4日間、アメリカ全土の空は閉ざされ、航空機の離着陸は制限されたようです。私達は、航空会社(AA)にトロントの隣町にホテル(ノボテル)を手配していただき、結局1週間そこに止まることになりました。そのホテルに到着後、初めて同時多発テロの惨劇を知りました。
 アメリカにおける非常時の危機管理能力の高さを身を持って体験したわけですが、今回の東京電力福島第1原子力発電所の一連の事故を通して、もしこれがアメリカだったら、政府はどのような対応を取ったのだろうかという疑問を持っております。結果は、収束方向に向かいつつありますが、事故直後は、もっと大きな被害が予知されたはずですし、我が国の危機管理能力に一抹の不安を感じたのは私だけではないと思います。

 さて、わが郷土“福島”は、今、収穫の最盛期を迎えております。おいしい桃は夏の味覚を私たちにプレゼントしてくれましたが、今は梨の収穫期です。これから、リンゴそして柿とおいしい果物が続き、たわわに実った黄金色の稲穂も刈り取りの時を待っております。「東北地方では農作物の栽培を禁止すべきだ。」と論評するバカな学者が現れる等、“風評被害”は深刻ですが、自然は大きな恵みを“福島”にもたらしてくれました。天候に恵まれ最高の作柄です。東日本大震災以降、我々の意識レベルは大きく変化しております。命じられることなく節電やエコに積極的に取り組み、被害者支援にも前向きです。その姿が政府や自治体を動かしているとさえ言えそうです。実りの秋です。大いに秋を満喫いたしましょう。
 
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■税理士 慶徳孝一の税と経営
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