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近づいた衆議院選挙の争点になるものとは?

慶徳綜合経営センター株式会社
代表取締役 慶徳孝一

 誕生日を前にして「ねんきん定期便」が届きました。これまでの私の「年金加入履歴」と「厚生年金保険の標準報酬月額と保険料納付額の月別状況」が詳細に記入されています。どうしてこれが今まで本人に送付できなかったのか、行政の不作為に今更ながら腹が立ちます。また、新聞紙上には「公的年金運用損、最悪に」という記事が踊っており、リーマンショックによる金融市場の混乱で恐ろしい額の損失が生じたようです。公的年金についてもこのまま政府に任せておいて大丈夫なのかという心配常に付きまといます。
 
 公的年金に上乗せ給付される企業年金について、経営再建中の日本航空(JAL)がもめております。「企業年金を5割削減したい」とする経営側の提案に対して加入者の現役社員、受給者であるOB、が猛烈な反発をしています。海の向こうのGMの破綻劇と同じ構図です。政府が救済を決定しているだけに年金の受給対象者も強気なのでしょうが、ANAの2.5倍と言われる企業年金を死守しようとすること自体、経営再建の実態性を危うくしてしまいそうです。
 
 近づいた衆議院選挙の争点になるのが、公的年金や医療保険制度等社会保障制度の具体的方向性とともに地方分権のあるべき方向性でしょう。地方分権の議論の高まりの中で、国と地方がどのように役割分担を行っていくべきなのか? 最近読んだ「リンゴが教えてくれたこと」という本の中で、著者の指摘に心動かされました。「日本の経済を樹木になぞらえると、中央に幹(首都)があってそこから枝(地方)が伸びているという構造と考えるでしょうが、私は違うと思います。本当は小枝についている葉っぱ(町や村)が、でんぷんを作り、幹を支えているのです。私の田舎の岩木川にも多くの支流があります。川は支流から集まってどんどん太くなっていきます。中国の大河、揚子江にしても、元は名も知らぬ湧き水から始まり、清々と流れて海が近くなれば巨大な川となります。地方を活性化しようといってもなかなかうまくいかないのは、逆に考えているからだと思います。もっと木や川を参考にしたらいい。枝葉、支流から発想する経済構造ができれば、地方も潤い大都市も潤うでしょう。」
 
 今月号の「ファロス」は経営をテーマにしました。最近は、どの街に行っても同じ名前の店舗や看板が目立つようになりました。その街の個性というものが感じられません。反対に、個性を前面に打ち出している“街”が元気を保っています。“わが街”の元気は、そこに住む人々が作り出すものなのでしょう。(ファロス09.7)




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