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福島県のバイオマス利活用は発展途上にあり!-2
引き続き行われた基調講演では、前葛巻町長(岩手県)の中村哲雄氏と大玉村住民生活課の武田栄輝氏が講演した。
中村氏は、21世紀の課題『食糧・環境・エネルギー』について、葛巻町が挑戦した風力発電、太陽光発電、畜産バイオマス発電、木質バイオマス発電で、2900世帯の町で1万7200世帯の電力を供給、木質ペレット燃料で1500世帯のエネルギーを生産・供給した事例などを紹介したほか、これらのエネルギーを利活用した“くずまき高原牧場エコファーム構想”を披露した。武田氏は、畜産ふん尿ともみ殻を原料に平成8年から、たい肥を生産するなど、大玉村がめざす「地域循環型農業」について触れた。
また、家畜排せつ物や生ゴミなどのさらなる有効活用し、地球の温暖化対策にも貢献する『大玉村地域新エネルギービジョン策定』に基づく取り組みのために、平成18年度にはバイオマス塾に入校し、
家畜排せつ物処理上の問題軽減に挑戦する庁内の策定作業などについても紹介した。その取り組みの一つとして、木質ペレットストーブ2基導入したのを始め、今後は普及啓発や次年度の設置箇所やボイラーの導入も検討している。さらに、村堆肥センターの機能強化として、ストックヤード約200平方メートルの増築、菜の花作付け支援、隣接市町村の堆肥化施設やメタン発酵施設計画のための先進地視察などを計画している。さらに、堆肥化の強化と良質肥料の供給、木質ペレット製造施設の検討、BDF化、メタン発酵などの事業化にも取り組むことを紹介した。武田氏は、「これらの実現には多くの課題はあるが、まずは住民の意識改革をもたらす施策が必要。これらの取り組みは、今後の農林畜産業の振興に左右され、強力なバックアップ体制が不可欠だ」と結んだ。
この後、佐藤理夫福大教授をコーディネーターに、廃油をBDFやせっけんに利活用する(株)ひまわり(須賀川市)の佐藤博社長、エタノールで循環型米生産に挑む、いさわ新エネルギー研究会(奥羽市)の佐藤功会長、バイオガスプラントの機器メーカーの(株)コーンズ・エージー環境エネルギー事業部(北海道)の松本清二リーダー、前葛巻町長の中村哲雄さん4人をパネリストに、「これからのバイオマス・エネルギー活用と地域の活性化について」と題するパネルディスカッションが行われ、それぞれの立場から意見をかわした。(07.11.9)
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