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良質な県産材を育て、地域の活性化に繋げ!
 新数寄屋づくり、100年住宅に意欲を燃やし、県内の木材需要・供給といった関連分野にも県とのコンタクトを持って、地元工務店の生き残り策を模索する福島市の三浦藤夫さん(三浦工匠店(有)代表)。
 先月24日に開かれた福島県木材流通対策協議会の委員にも就任し、近年は県内の木材需要の価格の動向や現状と見通しなどについて、県産材特産グループや関連業界と連携を深めている。その三浦さんに、これから地元工務店のあり方についてお伺いした。


■協議会では、どんなことをお話になったのですか?

三浦 私は、県の方から住宅関連産業の現状と住宅建設の今後の見通しについて意見を求められました。私のように、地元の工務店にとっては、大手ハウスメーカーや地元のハウス会社との競合で、小さな建築業者は大変、厳しい現実がここ数年来続いています。特に地元で住宅展示場を持つ工務店でも、新築物件は減少傾向にありますから、競争は厳しいものがあります。ですが、福島県の材木を使った“木づくりの家”は県民にも少しづつ浸透しており、現在二つの工務店で施工中で、今後も受注確保が見込まれています。

 住宅建設の今後の見通しについては、地場の工務店さんは本当に堅い仕事をしますが、これもハウスメーカーとは比べようがないほど、営業の力不足は否めません。全国の統計からも平成19年度上期では、対前年度比2.2%も新設住宅着工件数は落ち込んでいます。このままですと、地元工務店も仕事の確保は、ますます困難な時代になると言わざるを得ません。

県産材使用の本格木造住宅展示場を検討
 その打開策として、住宅金融公庫の廃止にともなう仕様書に変わり、福島県版木造住宅施工マュアル書も近くできあがることになっています。この仕様書に従って県産材を多く使用することで、各金融機関は金利も1%から2%安くなることになっていますから、これを機会に、地元工務店も大いに県産材を使った木づくりの家に挑戦して欲しいと思います。私が所属する福島県建築大工業協会や関連団体が県と協力して、県産材を使った本格木造住宅展示場を検討しています。
 また、現在は検討中ですが、優良な木造住宅をストックしたものを利用して、蔵付きの古民家を再生する計画があります。これからは、都会に住む人々を、自然に恵まれ環境の素晴らしい福島県に移住して頂き、地域の活性化にも繋げたいと考えています。こんなことを協議会では申し上げました。

■三浦さんは、かねてから県産材を使った家造りに取り組んでいますが?

三浦 はい。福島県内には杉、松、檜、欅といった木材が産出されていますが、残念なことに木場に立てられた時の“木質、木理”は他県産に比べると少しばかり劣っているように思います。ーですが、使ってみますと、意外に地元で育った木は、気候風土に適合していますから艶や強度が徐々に増してきます。我々の協会会員にも、県産材を積極的に使って貰おうと考えておりますので、ぜひ、県には構造材や良質の造作材をたくさん産出して頂きたいとも申し上げました。これは木材が現在、高騰しておりますから、内地域の県産材を売り込むのには絶好の時期ではないかと思います。

 良質な県産材が多く産出されれば、我々の仕事も増えると思います。会津地方の田島町では、南山杉を使った家造りに取り組んでいます。健康を害した人たちがここ住んでいただき、健康を取り戻して貰おうとする企画で、当協会員を含めた数社で進めていますが、「これが本当の健康な家造り何だ」ということを証明したいと思っています。成功すれば各地域においても、家造りの活性化に繋がるのではないかと思っています。

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