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須賀川で900万t規模の新たな遊水地整備を


〜阿武隈川整備委員会で東北地整が方針案〜
1日に開催された第2回阿武隈川河川整備委員会1日に開催された第2回阿武隈川河川整備委員会
  第2回阿武隈川河川整備委員会(委員長・澤本正樹東北大学大学院工学研究科教授)が1日に福島市で開催され、阿武隈川の今後30年間の治水対策として、新たに貯水容量約900万t規模の遊水地を須賀川地区上流部に整備するともに、あわせて阿武隈川の河道掘削を実施する方針案が東北地方整備局から示された。遊水地の新規整備および河道掘削に要する投資額として概ね500億円と試算しているという。
 阿武隈川河川整備委員会は、16年1月に決定した「阿武隈川水系河川整備基本方針」に沿って「阿武隈川水系河川整備計画(大臣管理区間)」を作成するにあたり、河川に関する学識経験者などから意見を聴取するために開催している。一方、阿武隈川水系河川整備計画は、阿武隈川の治水や利水、環境に関して、今後概ね30年間の河川整備の目標を明確にし、河川整備の内容を明らかにすることを目的としている。

 このうち、阿武隈川の治水に関しては、戦後最大の洪水である「昭和61年8月洪水」と同規模の洪水が発生しても床上浸水などの家屋の重大な浸水被害を防止するとともに、農地についても浸水被害の軽減に努めることとしている。「昭和61年8月洪水」では、福島観測所で4,830t/秒の流量が観測されていることから、治水対策目標流量としては4,900t/秒を掲げている。


16年度に完成した現在の浜尾遊水地
東北地方整備局では、「遊水地および河道掘削との併用案」、「遊水地のみで対応する案」、「河道掘削のみで対応する案」の3案について比較検討した結果、整備に要するコストや事業期間などから総合的に判断して「併用案」が最も実現性があることを示した。
 その場合、既に整備されている浜尾遊水地(貯水容量約180万t、面積約75ha)の機能を拡充するなどして200t/秒を調節するとともに、新たに須賀川地区上流部に貯水容量約900万t、面積約200haの遊水地を整備することで100t/秒を調節、残りを河道掘削などによって処理する計画を想定していることを明らかにした。

||| 11月上旬に阿武隈川水系河川整備計画を策定 |||
 阿武隈川河川整備委員会では今後、8月上旬に開催される第3回委員会で「阿武隈川水系河川整備計画」の素案について審議した後、素案に対する住民意見募集(パブリック・コメント)を経て、10月上旬に予定している第4回委員会で整備計画原案を審議することになっている。スケジュール通りに進んだ場合、11月上旬には整備計画が策定されることになる。(06.6.3)



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