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高齢化迎えた団地にSCの存続は不可欠
清水修二教授
蓬莱のまちづくりを考えるトークセッションには、パネリストとして、「蓬莱のわ」連絡協議会会長の遠藤宮子氏、蓬莱地区主任児童委員の安達光江氏、日本大学工学部建築学科の松井壽則助教授、NPO法人循環型社会推進センターの佐藤勝三理事長、基調講演を行った田中武夫氏が参加し、福島大学経済経営学類の清水修二教授がコーディネーターを務めた。
トークセッションでは、まず清水教授が現在の蓬莱団地が抱える問題を総括した。それによると、昭和40年代に福島市南西部の山間で造成が始まった蓬莱団地では、現在、社会問題となっている少子・高齢化の影響をまともに受けた状態となっている。団地が造られ始めた当時、40歳前後で入居した世代が現在、まとまって高齢化を迎えている。松井助教授が実施した調査によると、蓬莱団地では平成25年ごろには65歳以上の高齢者のいる世帯が全世帯の8割以上となると予想されている。また、山間を造成したため、坂道や階段が多く、足腰の弱った高齢者には非常に歩きにくい街となっている。さらに、蓬莱団地の唯一のショッピングセンター(SC)を運営管理する福島県住宅供給公社が平成20年に解散することが決まっており、同SCが存続するかも不透明な状態で、団地の住民にとっては、蓬莱団地が今後、住み続けられる街でいられるかどうかの分岐点に立っていると言う。
+ZOOM
上空から見た現在の蓬莱団地
こうした現状について、佐藤理事長は、現在の蓬莱団地には高齢化した世代がまとまって暮らしているところに問題があるのだから、今後はより多くの若い世代を団地に呼び込む仕掛けづくりが必要であると指摘し、高齢者が転居した後の中古住宅の販売促進などを提案した。
また、松井助教授は、現在の蓬莱団地はSCを中心にコミュニティが形づくられており、住民誰もが気軽に立ち寄ることのできるSCは、人と人とのつながりの場として不可欠であると指摘した。
遠藤氏は、SCを存続させるためには、団地の住民がよりSCを利用するよう店づくりに努める必要があるとし、老朽化の目立つ店構えを明るくし、商品の品数や販売方法などを工夫するとともに、定期的に外部から出前出店を行ってもらうなどのイベントの開催を提案した。
これに関連して、安達氏は、団地の主婦でもSCが存続の危機にあることを認識していない人が多いことを指摘し、街全体が共通の危機意識を持ってSCの在り方を考える必要があると語った。そのうえで、団地には高齢者が多く、外国人も居住していることから、様々な人が利用しやすいSCにすることが必要だと語った。(06.3.22)
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