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福島市が景観セミナーを開催

こむこむで開催されたふくしま市景観セミナーの様子
こむこむで開催されたふくしま市景観セミナーの様子
「景観」は環境を見る人間がいなければ成立しない!


 平成17年度ふくしま市景観セミナーが3日、こむこむ(子どもの夢を育む施設)で開催され、東北芸術工科大学工学部の小林敬一教授が『地域の活性化戦略と景観』と題した講演を行った。小林教授は、「景観」を「主体(人間)と自然・社会環境との関わり方」と定義し、環境はそれを「見る人間」がいなければ景観として成立せず、いずれか一方ではなく、人間とその周囲の環境の両者を等しく考えることが重要であると述べた。

 そのことは例えば、近年、人間が自然環境に触れる機会が乏しくなっていると言われる。確かに、都市化などによって気軽に触れられる身近な自然環境が減少していることがその理由として挙げられる。しかし、一方で、人間が積極的に自然環境に触れるという慣習そのものが減っていると小林教授は指摘する。現代人がより自然環境に触れ合う機会を増やそうとするならば、自然環境の保護のための法規制なども重要だが、幼児期からの自然教育などといった人間が自然に触れやすくする社会的なシステムづくりも同時に考える必要があるという。
 また、別の例として、福島市では、18年度から福島市岡島で宮畑遺跡整備が計画されているが、一方で遺跡や史跡の保存整備も重要であるが、同時にその遺跡や史跡の歴史的価値や面白さを市民に伝えてくれる地元の歴史専門家を大事にしなければ、市民は遺跡に対する興味を持ってくれないという。
 このことは、人間と都市環境についても言えることで、都市においてより美しい景観づくりを実現するためには、建物や看板などに対する様々な規制を実施していくことも必要だが、同時に、そこに住まう人間が本当に美しい景観とは何かを考え、それを心から求めるための社会的なシステムづくりが重要になるという。



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