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なぜ、シルクロードの緑化なのか

黄土高原の砂漠化について講演する北谷氏
Medianetplan

 中国との関係がギクシャクする日本だが、砂漠化が進む中国で緑化活動に取り組むNPO法人2050の理事長である北谷勝秀さんの講演を聴いた。北谷さんは元国連職員で国連人口基金事務局長などを務め世界の人口と貧困問題、環境問題などに積極的に取り組むひとりだ。今回は「なぜ、シルクロードの緑化なのか」と題するタイトルで、次世代のための国際貢献を訴えた。
 その中で北谷さんは、いま世界中で森林破壊、砂漠化、水不足、水質汚染、大気汚染、表土流出、黄砂、さらに大気温暖化での環境破壊がすざましいことを挙げた。21世紀は世界中で水不足や食糧不足が予想され、水の奪い合いで戦争が起こる可能性もあることを指摘しながら、我々日本人も世界の一員として、これらの問題を座視するだけではなく、何かをやる必要があると訴えている。中でも中国の黄土高原は森林の伐採で、山という山は、果てしなく禿げ山化している。森林が破壊されることで、水がなくなり高原は砂漠化し、至るところで地割れが進み、崩落寸前となり人命と財産が失われている現実を紹介した。
 こうした森林破壊の原因には、農民が金になるということで薪や建築用材として切り倒し、耕作地や果樹園にしてしまっていることだ。その結果、表土は雨に流され、植林も碌に行われずに地下水を目一杯汲み上げている。そこに降水量が少ないという要因が重なり黄砂現象が起こっている。シルクロードはこの黄土高原を横断しているが、このまま放置すれば中国だけでなく、日本の環境破壊にもつながる。日本人として黄土高原に、シルクロードに、緑を復活させることで、そこには沙棘の植林しかないと訴える。そのためには環境教育、そして住民の意思と自助努力、そして日本の協力は絶対必要。環境保護に向けた日中協力活動と次世代の幸せのための不退転の決意こそ大切と訴えた。誰にでもできる国際貢献は植林に協力することだと語った。(05.5.17)


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