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【阿武隈川】 護岸の伝統工法を復活

 福島河川国道事務所は28日、「水上施工での粗朶沈床工法」による護岸工事の現 場見学会を福島市丸子地内の阿武隈川・鎌田大橋上流左岸で実施した。当日は、自治 体の河川管理担当者や建設業関係者など80人弱の見学者が集まり、近年では全国的 にも珍しいという「水上施工での粗朶沈床工法」の説明に聞き入っていた。
 粗朶とは里山の雑木から伐採した木の枝のことで、粗朶沈床工法は、粗朶を主体と した敷き粗朶を河床に沈めることによって河川の根固め工や床固め工として古くから 採用されている伝統工法。
 同工法は、施工個所の地形に合わせた形状・大きさで施工でき、柔軟性にも富んで いるため、河床の変動にも追従して変化する。さらに、素材間の隙間が多様なため、 魚類などの生育場所として利用することができるなどのメリットがある。

 福島河川国道事務所では、近年では施工実績のない「水上組み立てによる粗朶沈床 工法」を実現するため、70歳代の施工経験者などで構成する「阿武隈川に関する河 川伝統工法検討会」(越前文夫会長)を平成11年に立ち上げ、従来のコンクリート ブロックによる施工とは異なる豊かな景観と生態系を創造する河岸の保護の可能性を 検討してきた。

 見学会の冒頭、あいさつに立った渋谷元・福島河川国道事務所長は、「社会的な環 境意識の高まりによって、河川整備についてもコンクリートなどを用いた近代的な施 工よりも環境や自然に配慮した施工が求められるようになっている。また、今回の 『水上組み立てによる粗朶沈床工法』は先人の智恵を集約した技術の活用という意味 でも大変意義のある工事である」と語った。(05.4.30)

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あいさつする渋谷元・福島河川国道事務所長阿武隈川現場見学会水上施工による粗朶沈床工法の様子展示された敷き粗朶



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