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目下は“500年”めざす寺院建築に意欲!
「棟梁専攻建築士」に選ばれた八木沢さん

八木沢規矩夫さん  昨年から福島市内の施設で手足のリハビリーに励む八木沢規矩夫さん(工匠店(有)八木沢代表)は来月の退院をめざして現在特訓中である。そんな八木沢さんを訪ねて久しぶりに話に華が咲いた。特に5月に上棟を迎える埼玉県寄居市の法生寺本堂新築工事が最も気になる物件と見えて、八木沢さんの目も一段と輝きを増した。話しも佳境に入ると話しだけでは物足りずと見え、自室に通して図面や自社工場で材料を刻む写真などを見せてくれた。「造るからには300年〜500年は保つ寺院仏閣でなければならない」と早くも現場を指揮する棟梁の目に変わった。八木沢さんは県内でも神社仏閣建築の第一人者であることをあらためて紹介する必要はないだろう。

クリックすると拡大  八木沢さんは以前に松山市で開かれた同連合
会全国大会で東北でただ一人、表彰を受けた実績があり、話しも日本建築士会連合会が制定した「専攻建築士制度」に及んだ。7領域の名称・区分に分類された中のひとつ「棟梁専攻建築士」のひとりに今回は選ばれた。「棟梁として伝統建築の大切さと重要性を、さらに社会にアピールできれば有難いこと」と話す。棟梁専攻建築士とは、「日本の伝統建築を担う、建築の設計と施工などの業務を一体に的に行うことのできる建築士」と定めた制度で、同連合会が消費者保護の立場に立って高度化し、かつ多様化した社会的ニーズに応えるため、建築士の専門分化に対応した専攻領域及び専門分野を表示し、建築士の責任の明確化を図る目的の自主的な表示制度」のことである。簡単に言えば「まじめに努力し仕事をする建築士を応援する」制度で平成16年度から始まった。

  八木沢さんはこれを機会に、“先人の叡智の結晶である伝統技術を次世代に受け継いでいくことこそ重要な責務である”ことを趣旨とするNPO法人「日本伝統建築技術保存会」の活動にも賛同し、近く会員となるための手続き進めたいと当社を通じて書類を入手した。こうした民間団体が伝統文化を保存する自主的な制度を制定する動きが高まる中で、国や県がさらに積極的な法的権限のある制度確立をめざすことこそ、世界に誇る日本文化の保存には重要な施策となる。(05/4/2)

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