開発・発明には『知的財産権』を確保せよ!
もう一つの“ビジネスクリエーション東北”

 ビジネスクリエーション東北2004の会場で特に驚いたのは、特許庁、東北経済産業局が主催、それに東北6県をはじめ福島県産業振興センターが後援した「特許流通フェアin東北2004」の同時開催会場だ。
 思い出したのは、9月に郡山市で開かれた日本大学のフォーラムで、「日本産業のものづくりの原点は、『品質、コスト、スピード』だが、良い技術で、良いものを造っていれば売れると思っている企業経営者ではもはやダメだ。これらに唯一対抗できるのが『知的財産権』であり、知財は企業経営に最も大切な資源となる。将来、土木・建築業や農林水産事業にも知的財産権が重要になる」という講師の言葉を思い起こしたからだ。さらに「産学連携による新事業での成功の秘訣は知的財産にある」とも語っていた。
 会場には日大工学部、福島大学、会津大学、いわき明星大学とも産学連携を全面に打ち出し、知的財産を訴えた。また、独立行政法人工業所有権情報・研究館、財団法人日本特許情報機構日本弁理士会などの協力も見逃せない。会場で集まった資料・パンフはビジネス会場をはるかに上回った。タイトルだけでも挙げてみると、「ビジネス活性化のための知的財産活用」「知的財産権制度入門」「特許関係料金減免制度のご案内」(特許庁)、「知っておきたい特許契約の基礎知識」「特許流通促進事業ガイド」「特許流通データベース」「特許流通支援チャート活用ガイドブック」「開放特許活用例集」「特許電子図書館ガイドブック」(工業所有権情報・研究館)、「ヒット商品はこうして生まれた」「知的財産支援センター」「弁理士Navi」(日本弁理士会)などだ。
 こうした資料やパンフの多さからも、発明などの創造には多くの労力を必要としているのに対し、これを模倣・盗用に対する経営者の保護認識は薄く、また野放しになっていることも見逃せない。そうした開発や発明が安全に保護される制度が『知的財産権制度』で、これによって有益であるべき発明や開発が守られている。
 ちなみに、『知的財産権』は産業財産権(工業用所有権)と著作権等に分けられ、産業財産権には「特許・実用新案・意匠・商標」があり、著作権等には、「著作権・半導体集積回路配置・商号・不正競争の防止・商品化権」に分けられる。これらをスムースにクリアするためには、開発を始めたら、一刻も早く相談し、出来るだけの資料を揃えることだと係員の説明を受けたが、細かいことは県産業振興センターや詳しい関係機関、または弁理士に相談することである。建設業も今後は新分野進出に併せた知的財産権の制度を理解すべき時代が来たと言えるだろう。04.11.28)

■東北経済産業局特許室
http://www.tohoku.meti.go.jp/tokkyo/point_index.htm
■独立行政法人工業所有権情報・研究館
http://www.ncipi.go.jp/
■財団法人日本特許情報機構日本弁理士会
http://www.jpaa.or.jp/ip_info/index.html
■福島県産業振興センター
http://www.f-open.or.jp/