経営者よ。熱く夢を語れ!
                        報道 T・S

  最近、数人の福島県内の企業経営者の話を伺う機会を得た。共通している話題はやはり厳しい今の時代を企業としてどう生き残るかということだ。
 その大命題に対する考え方は様々だ。ある経営者はこれまでやってきた業種・業態にこだわり、経験と実績を生かした堅実な経営を志向する者。また他方では、これまでの自らの専門分野の枠を越えて、積極的に異業種に参入し、新規事業を開拓しようとする者もいる。
 もちろん、いずれが正しく、いずれが誤っているとはいえないが、話を伺っていて、より聞き手の興味をそそるのは後者だ。そうした新規事業が本当に実現するかどうかは別として、そうした話には夢があり、期待があるからだ。貝のように殻にとじこもり、従来の方法で乗りきろうとする守りの姿勢より、事の成否は別として積極点に熱く夢を語る経営者は聞くものに活気を与える。
 これは一般社員にも同じようなことが言える。現在の状況がいかに厳しいものであるかは、企業トップならずとも皆自覚している。いつ会社が傾くか、あるいは自らの雇用は大丈夫なのか、多くの社員が大なり小なり不安を抱えているはずだ。しかし、それに対する対応は与えられた仕事を確実にこなして失点を防ぐのか、積極的に提案して得点を狙うのか、人によって異なる。しかし、会社をより活気づけるのはまちがいなく後者だ。
 あるベテラン営業マンが語っていたが、会社の将来性はその会社に訪問して事務所内の活気の有無で大体分かるという。
 ならば、カラ元気でもいい。企業トップは企業としての夢を生き生きと語ることで、社員に希望を与え、社員は失敗を恐れない積極的な仕事で会社を活気づける。景気とは所詮集団心理の結果である。皆が景気は良くなると期待すれば実際に良くなるし、逆もまた同じである。会社経営もまず気持ちが大事ではないだろうか。(04.11.19)