生産者・販売者はタダ売るのではダメ!
「炭」の普及にはカンタンな見分け方必要

 県は今年3月、循環型社会の実現と中山間地域の振興を図る目的で、地産地消を基本として、良質な炭を生産し需要者に信頼される商品を供給する『うつくしま炭の里づくり』を目指す「福島県炭振興基本方針」を策定した。この基本方針は、黒炭・白炭生産量の平成22年における目標値を1,500tと定めている「うつくしま森林・林業・木材産業振興プラン21」の炭に関する分野の計画で、県が取り組むべき施策の方向性を示したものだが、県農林水産部県産材特産グループは9月16日、「うつくしま炭セミナー」を郡山市のビックパレットふくしまで開催、空前の“炭ブーム”とあって大勢の市民や関係者が参加した。
 まず、基調講演では、「炭を上手に使った豊かな暮らし」と題して千葉大学の立本英機教授が講演した。千葉教授は「炭の特性を良く理解し、上手な使い方をしないと炭の特徴がでない。生産者も販売者もただ売るのではなく、消費者に対し一言、その炭の特性、性質を言葉や文字で添えて理解して貰う努力が必要。そのためにも簡単ですぐに見分けられる表があればいちばん良いこと」と話した。また講演の中で立本教授は
1. 木炭の新しい利用法 2. 木炭の吸着能とそのメカニズム及び維持管理 3. 木炭の用途 4. 木炭の規格 5. 新用途木炭の用途別基準などについて説明した。そのあと生産者からの事例発表として5人が登壇し、それぞれの製品についてアピールした。発表者は次の通り。
● うつくしま炭友会(伊達郡川俣町)高野善兵衛氏
● (有)竹炭工芸都美(田村郡都路村)吉田敏八氏
● 伊達森林組合(伊達郡霊山町)高橋唯夫氏
● サンセレクション(双葉郡富岡町)高橋雅裕氏
● (有)木紅木(いわき市好間町)菊池裕実子氏
 特に伊達森林組合は針葉樹、広葉樹のチップを原料に土壌改良材、住宅の床下調湿材の生産。サンセレクションは建設廃材を原料にした粉炭に製造し農業用の土壌改良材、床下調湿材、水質浄化剤を製造販売。木紅木は炭焼きの副産物としてではなく、木酢液を造るための専用プラントで木酢液を造っており、ホームページ通販サイトの商品の充実度はかなりのものという報告があった。

■福島県炭振興基本方針(平成16年3月策定)
http://www.pref.fukushima.jp/forestry/pubcome_sumi/sumi/0409sumikihon.htm
■当日の資料をコピーで差し上げます。(会員のみ)