危険な会社の見抜き方

〜高まる与信管埋二一ズにどう対応していくか〜
 郡山市・慶徳総合経営センター提供

 厳しい経営環境が続くなか、小規模事業所においても大現模事業所においても、取引先の与信管理は非常に重要な業務になってきました。万が一、取引先が倒産して代金を回収できない場合は貸倒れ損失となり、これをカバーするには損失額の10〜20倍の売上が必要になります。社内で与信体制を整えるには、与信方法を明確にしていかなければなりません。まず取引先ごとに信用状態を調査し、取引採算状況も考慮に入れながら、取引方針を明確にします。
その際、取引先をランク付けすると、社内への周知・徹底が図れます。取引先の信用状態を調査するには、決算書を入手し収益性・財務内容をデータで把握したいところですが、取引先から直接決算書を入手するのは困難でもあるので、通常の業務の中で、次のようなポィントを持って会社の業況を判断していくことも重要です。

◆危険な会社のチエックポイント
1.社員の態度が冷たく淡白、ムードが悪い
2.職場が何となく雑然としている
3.社員の異動が激しく、雰囲気に変化が見られる
4.社長や経営幹部などの挙動が不審である
5.他の取引先との関係がおかしい

 資金画の不安から他の取引先とのもめ事に発展して、新しい取引先しか相手にしてくれなかったりといった異変が起き、結局業績が落ちてくると、当然社員の上気も落ちてきます。こうした情報を営業担当者は速やかに確実につかめるように普段から取引先社員の表面的なものを越えた情報を得られるようにしたり、同業者間のパイプをつくり、いち早く情報が伝わるような努力が必要でしょう。

◆与信限度の設定方法
 与信限度は、取引先ごとに信用供与する売掛金、受取手形、貸付金、前渡金、未収金、立替金等の債権残高の最高額を設定して管理していくことです。与信限度額の設定方法として下表の販売目標管理法と取引先仕入基準法が考えられます。
・販完目標管理法
 取引先ごとに今期の売上目標を設定し、それをもとに信用限度額を設定する方法。
・与信限度額=今期の月平均売上目標額×各取引先の平均回収サイト(月数)
※今期の月平均売上目標額=前期の月平均売上実績額×増減率(%)
・取引先仕入基準法
 取引先の通常月の月平均仕入高を把握し、それに対する自社の取引シェアを設定して、与信限度額を算出する方法。
・与信限度額=自社の月平均売上予定額×各取引先の平均回収サイト(月額)
※自社の月平均売上予定額=取引先の月平均仕人高×自社の取引シェア(%)
※取引先の月平均仕人高=取引先の平均月商×(100一租利益率(%))
※あさひ銀総研ビジネスニュースより

◆増加するWeb上の取引の与信管理
 与信管理は当然e−ビジネスを展開していくうえでも重要になってきますが、e‐マーケットプレイズに代表される自由な電子商取引への機運が高まる一方で、「顔の見えない」相千に対する与信の問題が市場成長の障害になることが明らかになりつつあります。そこでインターネット上における企業問取引に関する与信管埋の代行サービスが注目されています。その一例としてリスクモンスター(株)は、東京商工リサーチの所有する100万社以上の全業情報をベーズに、実際の企業間取引はもちろんのこと、リアルタィム性が強く要求されるe‐マーケットプレィスに対し、取引先企業の信用状態を毎日ウォッチし、自社の取引限度額などをあらかじめインプットして、変動があればすぐに電子メールで通知するなどのサービスを行なっています。サービスを受ける側としては、自社で過度な負担を強いられることなく取引先企業毎の取引の確実性を高めることができます。今後同様に時代の二一ズを捉えたサービスが増えてくるものと期待されています。
《ファロスネットワーク3月号から》

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